2026年4月の活動報告
はじめに
4月は、全国に展開する大手外食チェーンのトレーや取り皿が、もみ殻からできている——そんな光景が、 現実になり始めました。
これまで研究・試作を重ねてきたもみ殻の素材が、実際の店舗で使われる「本物の製品」として暮らしの中に溶け込み始め、当社の取り組みは、今まさに力強く社会へと広がりを見せています。
活動のハイライト
・全国規模の外食チェーンで、もみ殻配合素材のトレーや取り皿等の導入開始
もみ殻パウダーを混錬した樹脂製品は、全国展開の外食ネットワークを通じて消費者の皆様に届き始めています。
大手定食屋チェーンではトレーが導入され、居酒屋・焼肉チェーンでは取り皿への置き換え試験が開始されています。
さらに、ファストフードチェーンと、食材の生産過程で出るトマトの葉や茎を原料としたトレーの共同開発に着手しています。
画像:置き換え試験中の取り皿
・農業現場への生分解性クリップ導入検討
トマト・きゅうり・ナス等の支柱固定に使用する従来製品の代替として、使用後に自然に還る「生分解性100%のクリップ紐」をコンパウンドメーカーと共同開発しました。
地球にやさしいというだけではなく、従来比約2倍の伸縮性を持ち、作業効率の向上にも貢献しています。
現在、東北地方のJAにおいて約2万本の試験導入を予定しています。
画像:生分解性100%のクリップ紐
・地域に根差した「こめぐりの輪プロジェクト」
農家の皆さまが育てたお米から生まれるもみ殻を、地域のお店や施設で活用することで、新たな価値として地域に還元していく。
そんな循環の輪を少しずつ広げたいという想いから、まずは当社の拠点である南相馬市を中心に、全社員で地元飲食店などに直接訪問する「こめぐりの輪プロジェクト」を進めています。
地域で生まれた資源を地域で活用する循環モデルをこの町から実現するため、当社の理念や取り組みをご紹介するとともに、もみ殻配合のテーブルウェアの試験提案を行っています。
この活動を通じて、当社の取り組みを地元から広げ、地域の活性化への貢献を目指し、応援してくださる仲間を増やすとともに、新たな受注機会の創出につなげてまいります。
・知的財産と量産化体制の構築
独自技術である「連続式加水分解装置」について、特許の早期審査を適用し、迅速な権利確定を進めています。
これにより、商用量産化に向けた盤石な事業基盤の確立が進んでいます。
また、パートナー企業および国内商社との連携により、「地産地消型モデル」の具体化を進めています。
地域で発生したもみ殻を、肥料袋などの農業資材として地域に還元する、安定的な供給・量産体制の構築を目指します。
今後に向けて
5月以降は、各現場からのフィードバックを製品づくりに活かしながら、次のステップへと進みます。
東北地方のJAで進める生分解性クリップ紐については、試作品の高評価を受け、製品化に向けて推進中です。
外食分野でも、置き換え試験中のチェーン店での本採用や、新たな提案を加速させていく予定です。
一つひとつの現場で得られた声を糧に、製品の品質と資源循環の仕組みを磨き続けてまいります。
おわりに
私たちが目指すのは、特別なことではなく、日々の暮らしの中で、当社の製品を選ぶことが、自然と環境への貢献につながる、そんな当たり前の未来です。
理想の段階から、一歩ずつ確かな「現実」へと変わりつつあります。
南相馬から始まったこの資源循環の輪が、全国の食卓や農地へと広がっていく。
その歩みを支えてくださる皆様への感謝を胸に、当社はこれからも未利用資源に新しい命を吹き込み、持続可能な未来を共に創り続けます。
◆会社概要・お問い合わせ
会社名:トレ食株式会社
所在地:〒975-0014 福島県南相馬市原町区西町3丁目461−1
設立:2018年6月
代表取締役:沖村 智
事業内容:セルロースに関する受託研究及び原料供給
コーポレートサイト:https://syokulabo.jp/
お問い合わせ先:pr@syokulabo.jp

