2026年3月の活動報告
はじめに
これまで積み上げてきた研究開発および実証試験が、大きな節目を迎えました。
国や自治体の補助金事業において目標を達成し、いよいよ本格的な量産化と社会実装のフェーズへと突入いたします。
「こめぐり」プロジェクトを通じ、もみ殻が社会をめぐる仕組みの構築を着実に進展させました。
活動のハイライト
・外食業界への本格導入と開発の加速
大手外食チェーン等において、もみ殻パウダー配合製品の採用・検討が急速に進んでいます。
・外食業界初の導入実績:大手外食チェーンにて、もみ殻パウダー配合の樹脂製箸立てが初導入されました。
・製品ラインナップの拡大:ラーメンどんぶりの受け皿(メラミン樹脂)の試験検討や、定食・居酒屋チェーン向けのオーガナイザーボックスの金型完成など、店舗備品のスタンダード化を推進しています。
・地域循環モデルに向けたプロダクトの広がり
農業分野での活用として、JA新みやぎ様との共同プロジェクトにおいて、もみ殻入り農業用パレットや育苗トレーの試作開発を始動しました。
地域で生まれたもみ殻を再び農業現場へ戻す循環モデルを構築します。
消費者向け製品の展開:もみ殻セルロースを配合したサングラスの製品化が決定しました(4月販売予定)。
また、もみ殻5%配合のダンボール、ごみ袋、名刺など、身近なアイテムの試験・導入が進行中です。
画像:もみ殻配合の混抄紙で作成した名刺
・地域イベントへの参加とワークショップの開催
3月に大熊町で開催された「OKUMA ODYSSEY 2026(おおくま学園祭)」へ出店し、もみ殻パウダー配合テーブルウェアの販売、デニムともみ殻を原料とした和紙やレザーを用いた小物づくりのワークショップを開催しました。
地域の方々と資源循環を共有し、製品への貴重なご意見をいただける機会になりました。
・知的財産と技術評価の進展
独自技術である「もみ殻由来セルロース」について、特許査定を受領いたしました。
技術の独占的な価値と信頼性が公的に認められ、素材の信頼性と独自性が飛躍的に向上いたしました。
・補助金事業の完遂と量産化への移行
R7年度の補助金事業が3案件完遂し、次なるステップへの準備が整いました。
・もみ殻セルロースの純度向上において、目標の純度90%超を達成しました。
課題であった脱色・脱臭品質も大幅に改善し、実機レベルでの「10倍規模」へのスケールアップ(商用量産)を進めてまいります。
・農業残渣を活用した高効率メタンガス養液の開発において、目標を大きく上回るガス発生量を達成し、低コストな広域輸送スキームを構築しました。
再エネ活用による資源循環システムの実現に至りました。
・複合繊維のリサイクル実証を通じて、セルロースの高度な精製・微粉砕・樹脂混錬技術を確立しました。
もみ殻セルロースの高付加価値へと直結し、強度と環境性能を両立した次世代素材の開発が可能となりました。
今後に向けて
3月をもって多くの実証・研究フェーズが完了いたしました。
4月からは確立した量産技術にて、安定供給と収益化を優先課題として取り組んでまいります。
特に、外食チェーンへの導入拡大を加速させるとともに、宿泊施設への導入の提案も進めてまいります。
おわりに
「価値なきモノ」を、「価値ある素材」へ。
理想から「実行」の段階へと移りました。
トレ食は、確立した技術基盤を糧に、未利用資源が当たり前に循環する未来のインフラを構築してまいります。
◆会社概要・お問い合わせ
会社名:トレ食株式会社
所在地:〒975-0014 福島県南相馬市原町区西町3丁目461−1
設立:2018年6月
代表取締役:沖村 智
事業内容:セルロースに関する受託研究及び原料供給
コーポレートサイト:https://syokulabo.jp/
お問い合わせ先:pr@syokulabo.jp



