5月活動報告
◆はじめに
くもりや雨の日が増え、梅雨の足音が近づく5月の終わりとなりました。トレ食株式会社では、日頃より応援いただいている皆さまへ、5月の主な取り組みや進捗状況をご報告いたします。今後の技術開発と事業拡大に向け、私たちの挑戦がどのように進化しているのか、ぜひご覧ください。
◆営業活動のハイライト
5月は様々な企業様、大学から新規の共同研究や試験、業務提携のご相談をいただきました。特に重要なハイライトをご報告いたします。
①様々な野菜・果物・植物の端材からセルロース抽出の試験を実施。
企業活動により廃棄されてしまう食品端材の活用について多くの企業が試行錯誤されています。その活用策としてトレ食の技術を利用すべく、企業それぞれの目的用途に対応するセルロース抽出試験を行なっています。まだ公表できない内容もございますが、今後も随時ご報告させていただきます。
②食品端材の乾燥・蒸留の依頼
JA様からレモン果汁採取の際に排出される果皮端材の乾燥と蒸留の依頼がありました。トレ食では、セルロース抽出の過程で行う技術・機械を使用し、植物の香りを抽出することも可能です。その香り成分が消臭・殺菌機能を持つものもあり、多岐にわたって活用できるものづくりも検討しています。
③イベント出展後のご報告
5月24日 相馬地区にて開催された「相馬野馬追」の前夜祭である宵祭りにトレ食が出店し、籾殻セルロースを含有したバイオプラスチック商品を販売・PRを行いました。多くの地域の方々や観光客の皆さまに商品をご購入いただき、トレ食の活動やサステナブルアイテムにも関心をお寄せいただくことができました。
5月28日、29日 名古屋市にて開催された「次世代ものづくり基盤技術産業展」に出展いたしました。トレ食のブースも盛況に終わり、数社から共同研究など引き合いがございました。
◆生産・開発活動のハイライト
5月の生産・開発活動では、セルロースを使用した商品開発のご相談が多くございました。特に重要なハイライトをご報告いたします。
①竹セルロース含有アイテムの製造
千葉県勝浦市様から、勝浦産の竹が原料のセルロースを使用した、トレーやカトラリーセットの注文をいただきました。勝浦の地元飲食店、ふるさと納税返礼品用サンプルとして活用いただきます。地域ごとに異なる有機性廃材の課題に対し、可能な限りさまざまなご要望にお応えできるよう、日々研究を重ねています。
②企業廃材のセルロース含有紙の製造開始予定
飲料メーカー様と共同開発を行なっている植物由来のセルロース含有紙の製造を行います。名刺など、紙製品に活用していく予定です。また、自社開発において、籾殻セルロースの製品化に向けた取り組みの一環として、混抄紙サンプルの製造を完了しました。今後は実用化に向けた検証・開発をさらに推進してまいります。
③セルロース・繊維粉砕品の利用における研究
引き続き、当社のセルロース及び抽出の過程で排出する繊維粉砕品、デニム廃材、籾殻粉砕品を、製紙メーカー様へ提供し、製品に混錬・利用できるものか試験が進んでいます。
◆採用活動のハイライト
ありがたくも、多くの企業様、研究機関から多岐にわたるご相談、事業提携、研究のご依頼も増えております。研究開発のさらなる加速を図るため、豊富な研究経験を有する人材の積極的な採用を進めています。
高度な専門性と実行力を備えた組織体制を構築し、技術革新のスピードを一層高めていきますので、今後もご支援をよろしくお願いいたします。
◆会社概要・お問い合わせ
会社名 :トレ食株式会社
所在地 :〒975-0014 福島県南相馬市原町区西町3丁目461−1
設立 :2018年6月
代表取締役 :沖村 智
事業内容 :セルロースに関する受託研究及び原料供給
コーポレートサイト:https://syokulabo.jp/
お問い合わせ先 :press@syokulabo.jp
オンラインショップ:https://sdgs.toresyoku.shop/