【記者会見開催のご報告】未利用バイオマスの有効活用に向けた三者協定について
2025年4月23日、東京都内にて、ヤマタネ株式会社、JA新みやぎ、そして当社トレ食株式会社の三者による「未利用バイオマスの有効活用に関する協定」締結に伴う記者会見を実施いたしました。
会見では、ヤマタネ株式会社の代表取締役社長 河原田氏より、現在の米生産が抱える課題として、高齢化や担い手不足などの構造的問題とともに、籾殻の処理に関する負担があることが共有されました。
今後は、籾殻に限らず他の未利用バイオマスからもセルロースを抽出できる技術や体制を整えていく構想が示されました。
JA新みやぎの大内組合長からは、これまで処理が難しかった籾殻が有効に活用されることで、農業現場にとっての負担軽減や、循環型農業の実現につながる可能性があるとの期待が寄せられました。
当社代表の沖村からは、薬剤を使用せずに籾殻からセルロースを抽出する独自技術について紹介し、再利用可能な素材として紙製品やバイオプラスチックとの混合による製品化の可能性について説明しました。
また、抽出後に残る液体には稲作に必要とされるケイ酸(シリカ)が豊富に含まれており、それを農業資材として地域の生産現場に還元する取り組みについてもご紹介しました。
これまで十分に活用されてこなかった籾殻をはじめとする未利用バイオマスを再資源化し、環境負荷を抑えつつ有効利用することで、農業副産物を廃棄物ではなく資源として捉え、持続可能な農業と地域資源の循環を実現するための新たな一歩となります。
なお、本記者会見の様子は複数のメディアでも取り上げていただきました。
ご紹介いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。
▼掲載記事(一部)
トレ食株式会社では今後も、「自然のめぐみを、使い切る社会へ。」という企業理念のもと、環境への配慮と地域社会との共生を重視しつつ、未利用資源の有効活用に向けた技術開発および事業展開を一層推進してまいります。
◆会社概要・お問い合わせ
会社名:トレ食株式会社
所在地:〒975-0014 福島県南相馬市原町区西町3丁目461−1
設立:2018年6月
代表取締役:沖村 智
事業内容:セルロースに関する受託研究及び原料供給
コーポレートサイト:https://syokulabo.jp/
お問い合わせ先:press@syokulabo.jp
オンラインショップ:https://sdgs.toresyoku.shop/