【トレ食株式会社】2025年8月〜11月の活動報告
1. はじめに
年の瀬を迎え、今年も残りわずかとなりました。
本レポートでは、2025年8月から11月にかけての約4か月間の活動についてご報告いたします。
この期間は、新たな情報発信のスタートやプロジェクトの本格始動、さらには展示会・教育現場での取り組みなど、トレ食にとって挑戦と出会いの多い時間となりました。
日々の試行錯誤の中で見えてきた手応えや、現場で交わした対話の積み重ねを、ぜひ感じ取っていただければ幸いです。
2. 活動のハイライト
今期を振り返るうえで特に大きかったトピックを4点ご紹介します。
・こめぐりプロジェクトが本格始動
捨てられることの多い「もみ殻」に新たな価値を見出し、人・環境・地域が循環する仕組みの構築を目指す【こめぐりプロジェクト】が本格的に始動しました。
本プロジェクトでは、もみ殻を単なる副産物として扱うのではなく、素材・技術・地域の関係性を再設計することを重視しています。
農業現場や関係者との対話を通じて、資源の発生から活用までを一気通貫で捉える視点が育ちつつあり、研究段階から実証フェーズへと移行する重要な一歩となりました。
・展示会への積極的な出展
10月を中心に、計4件の展示会へ出展しました。
業界関係者、自治体、企業担当者など、多様な立場の方々と直接対話する機会を得ることで、トレ食の技術や素材がどのような文脈で期待されているのかを把握することができました。
ブースでの議論を通じて、今後の共同検討や実装に向けた具体的な接点も生まれています。
・実用化開発補助金による新たな原料開発
実用化開発補助金の採択を受け、デニムをはじめとした廃棄衣類を原料として活用する新たな開発に着手しました。
裁断・粉砕から、紙への混抄、樹脂への混練、圧縮ボード化まで、素材特性を確認しながら一連の工程を検証しています。
未利用資源の幅を広げる取り組みとして、今後の展開が期待されるテーマです。
3. 取り組み紹介
今期を象徴する取り組みが【こめぐりプロジェクト】です。
地域農業の現場に根ざしながら、資源循環を「仕組み」として成立させるために、技術面だけでなく、関係性や運用の在り方も含めて検討を進めてきました。
現場での対話や反応を通じて、単なる素材開発にとどまらない可能性が見え始めています。
→お米がめぐる時代、はじまる。 ――こめぐりプロジェクトとは?
また展示会では、環境分野に関心を持つ幅広い層と直接対話でき、事業の社会的意義をあらためて実感する機会となりました。
展示会実績:
2025年10月1日(水)~3日(金):農業WEEK J_AGRI (ジェイアグリ)
2025年10月16日(木)~17日(金):ふじのくにセルロース循環経済国際展示会
2025年10月16日(木)~17日(金):REIFリーフふくしま
2025年11月13日(木):ビジネスマッチ東北2025
4. 社会的インパクト・サステナビリティ
本期間中は、地域農業の現場や関係者と直接意見を交わす機会に恵まれました。
「令和7年度 令和スマート農業研修会」への参加を通じて、現場が抱える課題や期待を把握し、私たちの技術や素材が果たし得る役割を再確認しました。
地域に根ざした資源循環の実装に向けて、実践的な学びの多い期間となりました。
5. 今後に向けて
今後は、これまで進めてきた実証・検証の成果を整理し、素材としての可能性を具体的な形へとつなげていくフェーズに入ります。
あわせて、実装や事業化を見据えたパートナーとの連携を模索しながら、トレ食ならではの強みを着実に積み上げていく考えです。
6. おわりに
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
これからもトレ食株式会社は、未利用資源の可能性を信じ、現場に根ざした取り組みを続けてまいります。
引き続き、温かいご支援・ご関心を賜れましたら幸いです。
◆会社概要・お問い合わせ
会社名:トレ食株式会社
所在地:〒975-0014 福島県南相馬市原町区西町3丁目461−1
設立:2018年6月
代表取締役:沖村 智
事業内容:セルロースに関する受託研究及び原料供給
コーポレートサイト:https://syokulabo.jp/
お問い合わせ先:pr@syokulabo.jp
オンラインショップ:https://sdgs.toresyoku.shop/